神経学的検査〈意識状態・姿勢・歩様〉

こんにちは、ラパス動物病院です👀

今回は神経学的検査の

意識状態、姿勢、歩様の観察触診について

お話したいと思います🍏

まず

意識状態の確認です。

意識がはっきりしない状態から・・・

①呼びかけなど音に反応する → 傾眠

②痛覚刺激など触れることで反応する → 昏迷

③痛覚刺激にも反応しない → 昏睡

と3段階に分けられます。

③に近づくほど重篤な状況です。

次に

姿勢についてです。

・首をかしげているような一見かわいい状態 → 捻転傾斜

・頭を尻尾側に向けて後ろを振り返っている状態 → 頭位回旋

・横になって前足と後ろ足が突っ張ってのけぞった状態 → 除脳固縮

・除脳固縮の状態から後肢のみが屈曲した状態 → 除小脳固縮

最後に

歩様についてです。

・自力で正常に立ったり、歩いたりできない

   でも少しは動かせる → 不全麻痺

   完全に動かせない  → 完全麻痺

・同じ場所で一方向にくるくる回ってしまう状態 → 旋回

・お手などをした時に距離感が掴めていない状態 → 測定障害

このように一見普通そうに見えてもなにか違和感を感じるような状態や

明らかにいつもと違う様子が見られたりと様々です😥

症状の大きさに関わらず

気になったときには一度病院に連れて行ってあげて下さいね💦

次回は姿勢反応についてお話したいと思います🐾

以上、看護師 阿部でした👽

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