エキゾチックアニマル

ハムスター外来

当院ではハムスターの診療も大切に考えています。

ハムスターも犬猫同様にさまざまな病気になります。
例えば皮膚疾患や消化器疾患、腫瘍、眼の病気、子宮の病気、口腔内疾患などがあります。
ハムスター特有な病気としては頬袋がひっくり返って口の外に出てきてしまう病気もあります。
ハムスターは寿命が短い分、時間の流れは早いです。だから少しでもいつもと違うなと感じたら早めに動物病院に連れていきましょう。

高齢のハムスターで多い病気のひとつに子宮の病気(子宮蓄膿症)があります。陰部からの出血、排膿や元気・食欲の低下、お腹の膨れなどといった症状で来院される事が多いです。検査としては尿検査、エコー検査を行い他の病気との類症鑑別をします。子宮の病気だと確定診断がつくと子宮卵巣全摘出術をおこなうのが望ましいですがリスクや飼い主さんの意向なども含めて、内服薬(抗生物質)や輸液などで対症療法も行い治療法を選択します。

ハムスターの切歯(いわゆる前歯)の噛み合わせが悪くなることがあります。この原因としては、生まれつきのものや、加齢、ケージや食器を異常にかじることにより歯根部を痛めてしまい歯の伸びる方向が異常になってしまいます。そうなると餌をたべることができなくなり食欲不振・元気消失に繋がります。

食生活の改善で切歯の伸びが収まる子もいますが、たいてい一度切歯の不正咬合が生じると、生涯切歯の歯切りが必要な子が多いです。しかしこの処置によって餌を再び食べれるようになり元気が出て体重も増えた子も実際にいます。高齢になるほど麻酔のリスクは高くなりますが、その子のQOLも大切にしながら飼い主さんと相談のうえで処置を決めていきます。