エキゾチックアニマル

モルモット外来

当院ではモルモットの診療に力を入れています。

モルモットはウサギと同じ草食性の動物であり、切歯と臼歯も生え変わらず(常生歯といいます)一生伸び続けます。なのでウサギ同様不正咬合に注意が必要です。またこれもウサギ同様に盲腸便をお尻から直接食べてタンパク質やビタミンB群などを摂取します。これをしないと貧血や栄養不足に陥ります。ですから盲腸便が人目につくようになることは正常ではないのでそのような症状が現れたら病院に行って診てもらいましょう。なお肥満になると盲腸便が食べづらくなるのでこれも注意が必要です。

モルモットは完全な草食動物であることはうさぎとの共通点ですが、大きな違いはモルモットは体内でビタミンcを作れないので食物からビタミンcを摂取しないと病気になってしまいます。したがってモルモットはウサギやハムスター用のフードで育ててはいけません。またモルモット用のフードでも保存状態が良くないと必要な栄養分が失われてしまいますので、封を切ったフードは高温多湿を避け密閉保存をして、開封後は早めに(3ヶ月以内)食べきるようにしましょう。

モルモットの寿命は約4~6年です。高齢になると免疫力の低下からさまざまな病気にかかりやすくなり、また歯の病気や子宮の病気、腎臓病、骨折などが増えてきます。最近よだれが多くなった、陰部から出血があるなどの症状がないかもご家庭でのチェックで重要ですがそういった変化も定期検診(口腔内検査や尿検査)の中で診ることができるので、当院では3ヶ月毎の定期検診をおすすめしています。

検診の中では普段から適切なごはん(牧草、ペレット)を適切な量食べれているか、おやつをあげすぎて肥満になっていないかなどもチェックし、ご相談にもお答えいたします。

定期検診をしてあげることによってその子の変化に早く気づいてあげることができ、健康に長生きできるお手伝いができればいいなと思っています。

当院で診断治療をしたモルモットの皮膚に寄生していた疥癬です。


年齢の若いモルモットで時々みられます。