予防・検診
狂犬病予防注射
狂犬病ワクチンについて
毎年4月~5月は狂犬病予防注射月間です。 生後91日以上の犬を飼い始めたら30日以内に、犬の所在地の区市町村で登録し、以後年に1回狂犬病予防注射を受けさせることが、飼い主に義務付けられています。
[狂犬病はどんな病気?]
狂犬病ウイルスに感染することにより発症し、ほぼ100%死に至ります。犬だけでなく、人を含めたすべての哺乳類が感染する人畜共通感染症です。人への主な感染経路として知られているのは犬による咬傷です。
[日本での発生は?]
1950年以前、多くの犬が狂犬病と診断され、人も狂犬病に感染し、死亡していました。そのため、法制化して飼い犬の狂犬病予防接種を義務化したことにより、日本は狂犬病を清浄化できた数少ない国となることができました。
[狂犬病ワクチンは必要?]
日本の周辺国を含む世界の殆どの地域で発生しており、日本にも狂犬病ウイルスが入ってくる可能性が考えられます。万が一入ってきた際に感染拡大、パンデミックを防止するためにワクチン接種が法律で定められています。狂犬病ワクチンの接種は、ペットのワンちゃんを守るだけでなく、人を守るためにも大切なことです。
世界保健機関(WHO)は感染症を防ぐための予防接種率は、全体の70%以上必要としていますが、国内の狂犬病予防接種については、未登録の犬がいることも考慮すると50%程度にとどまります。今の日本は、一度ウイルスが入ってくれば、大変な勢いで感染が広がる可能性があると考えられています。
もし、高齢で健康に不安がある場合、アレルギーなど既往症や免疫疾患・ガンなどの加療中などで予防接種の影響が心配な場合は、ご相談ください。