シニアサポート
超音波画像診断と腫瘍診断
犬猫ウサギ・小動物の超音波検査(超音波診断装置)での腫瘍診断を積極的に取り入れています。
当院では、定期検診をお勧めしており、その際に超音波検査も実施可能です。あるいは、体調で気になることがある際にも積極的に超音波検査を行っています。超音波検査は、「手の中のCT」と言われているほど体の中を映し出す能力に優れています。レントゲンなど他の検査ではわからない小さな臓器や腫瘍も映し出すことができます。

超音波検査で肝臓、胆嚢、脾臓、消化管(胃・小腸・大腸・膵臓)、腎臓、泌尿器(膀胱・尿管・尿道)、生殖器(子宮・卵巣・前立腺)、リンパ節などを確認します。その際に、腫瘤がみつかったり、正常と違うエコーの見え方(不均一)によって腫瘍を疑います。また、胸水や腹水の貯留も超音波でわかります。

超音波検査で腫瘍が見つかった場合、超音波ガイド下で針生検を実施し、細胞を確認します。胸水や腹水が確認された場合も、穿刺にて採取し検査します。検査によって腫瘍細胞が認められ、腫瘍の診断につながることもあります。このように超音波を用いた腫瘍診断は、麻酔をかけずに実施することが可能であり、動物にとって負担の少ない検査といえます。